ピンキーリング

私の小指の金のピンキーリングをみて人は大抵こういう。
「彼氏からの送りモノ?」とね。
私はこう返すように決めている。
「おまじないだよ」って。

幸せは、左の薬指から入って
右の小指から抜けていくものといわれている。
だから、幸せになりたい私は右の小指に指輪を付ける。
そうするとソコに幸せが溜まるから。

小さなジンクスを私は未だに抱いて生きている。
この指輪をはずすときはない。
もはや私の一部な指輪に今日も感謝のキスをする。

なのにちっともシアワセじゃない私。

憂鬱なまま学校にいく。
コウコウセイの私。教室の窓辺の席に付くと
世話好きのリエが声をかける。
「マイ、久々の登校じゃん」
「うん、体調悪くってさぁ」
ウソ。私は私程の健康優良児もいないなぁ、と思うほど健康だ。
ただ、気分が乗らないだけ。


「ノートみせたげよっかぁ?」
世話好きリエ。
それに対して自分の「利」にならない事にはなかなか動けない私。
こんな私のシアワセは遠い。

二時間目。爪のハゲかけたマニキュアを見詰めていた。
そろそろ塗りたさなきゃな、なんて思っていた矢先。
隣の席の宮内が私のカーディガンをつつく。
私はそちらに目をやる。


宮内の目が
「わかってるよな?」という。
私は目で曖昧に誤魔化す。
アイコンタクト。この上ないフシダラなアイコンタクト。
「昼休み、裏庭に来い」
黙認。だっていつもの事だもん。

お昼を食べてそうそうに私は保健室に行くフリをして
いつものグループから外れた。
そして、裏庭へ向かう。


イヤになる程天気は良い。裏庭につくと
先客がいる。宮内だ。
「マイ、ずっと学校休みやがって。どうしたんだよ」
怒っているとも笑っているともとれる、声。
「気分悪いから」とぶっきらぼうに答える。

「お前、進級できんのかよ」
「知らない。どうでもいい」
感情が乗っていない。
コレではシアワセも逃げていくというものだ。
「休んでる間、どうしてんだよ?男と遊んでるのか?」
ぐいっと襟首を掴まれる。


私の体はぐいっと宮内に引き寄せられる。
「あんたに関係ない!」
私がピシャリというと宮内は襟首を掴んだ手を乱暴に放す。
私は勢い余って強く尻餅を付いた。
お尻がジンジンする。

地べたに腰をつく私に目線をあわせるように宮内も屈みこむ。
私は危機感を 感じて後ろに後ずさる。
ソレを察知した宮内は素早く私の足を掴んだ。

「じゃあ、前みたくシゴトしてもらおうか」
私の中をえぐり出す。
自分は膝立ちになり、ズボンに絡み付くベルトのバックルを外す。
「いや。しない・・・」私は首をふる。
トランクスから、自分を取り出す。
「ちゃんと裏までしゃぶれよ」
赤く火照ったモノを私に差し出す。私は首をふる。
「ざけんなよ。しろっつってんだろ」
私の頭をつかみ強引に口に挿入する。


噛み切らんばかりに抵抗するが、致命傷を与えれば
それは同じくこちらの致命傷にも繋がるので、歯を引っ込める。
青臭い、とてもいうのか独特の臭気が鼻孔を支配し、
私に罪の味を思い出させる。

私は一旦口に入ると、素直に愛撫を始めた。
ソレは諦めからではなく
何かに誘われるように。
放慢な蜜をたたえた花に、蝶が蜜を吸いにやってくるように、
私の唇は男根に舞い降りる。
何かがダンスするようにうごめく。


私は行為に熱中した。
カリから、鈴口もきちんと舐めて、
竿も頬張る。タマもてでやわやわと触る。

私は思い出していた。
高校に入ってまもなく中学時代の女の先輩達と高校で再会し
いろんな遊びをしたこと。
お金がたりなくなると、よく裏庭で先輩の斡旋する男の先輩の
男根をくわえて抜いて、一回につき
5000円から8000円ほどを稼いでいた。


やがて先輩は進学し学校を出て秘密はほおむられたかに思えた。
先輩達との日々は楽しかったが私は激しく消耗した。
幸せにこんなに執着し、現在ある多少の歓びさえ分からなくなる程
喜怒哀楽の激しい濃密な一年間を過ごした私は
先輩達無しには、同級生とすごす時間が退屈に思えて仕方なかったからである。

確かにフェラチオしてお金を稼ぐのは良くない事の様だが、
ソレすらも当時は何かお祭りのように感じていた。
毎日が、当時はお祭りだった。
だから私の中でフェラは愛の行為などではなく、
もっとフランクなモノとなった。


おかげでフェラで抜けない男はいないほど上達した。
ここのルールはただ一つ。
行為の途中「客」は女に手をふれてはイケナイのだ。

「うっ、、、いいよ、マイ、、、アアッ」
今喘いでいる宮内は私のように先輩と仲が良かった男子生徒だ。
彼のをくわえるのも、初めてではない。
懐かしいにおいの中で抱かれるのも悪くない。

私は行為に集中した。
ピンとたった男根を唇でしごき上げる。
感覚が思い出が私を一年前に引き戻す。
私は本当に集中していた。


ベチャベチャと聴覚でもって攻める方法も忘れていない。
舌を裏筋にへばり付けて、激しく揺さぶる。
手では絶えずタマを愛撫する。
時々相手を上目遣いで見てやる。
タマのハリ具合から推測する。なのにイカない。
私は不安に狩られる。


自分のテクが足りないのか?
しばらくしていなかったので錆び付いたのか?
私は悔しくなって、
口と手を駆使した。舌も、使えるものはすべて。
見れば、宮内は我慢シテいるように見えた。

「なにしてんのよっ、早くイケってば!
 5時間目はじまるでしょ〜がッ!」焦っていうと
「やだね。しっかりイカせてもらわないと」と
意地悪く言う。可愛くねぇなぁ。もぅ。

その後も大分頑張ったのに果てない。私とヤツとの根比べだ。
私はなんとかイカそうと必死になった。
もう、5000円もなんでも良かった。
もとから今回は金なんか欲していたわけではないが。
私は少し迷って、パンツを下ろした。手段は選ばない。
私は勝ちたい。
完全に脱ぎ捨てる。
私の短いスカートからは座っている宮内にヘアやおまんこは
丸見えだろう。
宮内は目を細める。

私は無理矢理宮内を仰向けに寝転ばせ、
跨がった。
入れるのはためらわれたので、男根を固定して素股した。
もちろん、コレはローションが欲しい性技だ。
しかし、私の大量の唾となぜか濡れていた私の股間とで
問題はクリアされたようだ。

私は初めての行為だった。

こんな公然フェラチオはしていたのに
案外セックスとなると普通な事しか当時の彼氏達とはしていなかった。
グニョグニョうねると入りそうで入らない感覚がくる。
「ううっ。マイ・・・いいよ、、すっげぇイイ」
硬さは更に増していたのにイカない。
私はカクカクと腰を動かした。
というより、もはや自分の自慰気分だった事も白状する。


ジンジンする股間を男根にひたすら擦り付ける姿は
大事なモノにマ−キングするネコの様に見えた。
もっともっと・・・そう思っていた。

私はカーディガンをかいくぐりブラウスのボタンを手早く外した。
自分で自分の胸を刺激する。
触ってということもできたが、ルールを違反する。
それはダメだった。


みづからツンとたった乳首をつねる。
「あっ、、、あああん。だめぇっ」何を拒否しているのか
私の口からは抵抗の声がもれる。
でも、この状況で犯しているのは私であるのだが。
動いている腰が自分の意志かどうかも分からない。
ヌルヌルっと私の中から塊のように蜜が溢れているのが分かる。
それがまた潤滑油になる。
「あっ、あっ、、、いゃあん」
声もしぜんにもれる。

私はついに、男根に手を添えてしまった。
なんでこいつはここまでしてるのに、イカないわけ?
腰を浮かして深々と挿入を試みる。
ヌルヌルの局部同士の結合。
「うわっ、、、すげぇ」
先に声をもらしたは宮内だった。外の刺激と中の刺激はチガウ。
「ああっ、だめぇ、入ってくるぅぅ」
自分で入れたのに、そんな事をまだいう私。


少しづつ、性器は確実に性器を飲み込んでいく。
呑まれているのか、呑んでいるのか、よく分からないが。

しびれを切らした宮内のほうから仕掛けてきた。
わたしは「触っちゃイケナイ」という基本ルールをも忘れて
下に組みしかれる。


野外でセックスは初めてだった。しかも真昼間。学校。
実にプロトタイプな正常位に落ち着いた。
「あっだめぇぇ、あああんん」
「しっ。静かに。体育やってっから」
いつの間にか私より、数段落ち着いた様子。
なんで?イキそうじやないの?
ぐちゃぐちゃ、水音が響く。いやらしい、しゃくりあげるような音。
「あんんん。ダメッ。気持ちよくなっちゃうぅぅぅ」
「なりゃあいいじゃん。イッたらイッてやるよ」
ガンガン突いてくる。
背中が痛い。多分土汚れているだろう。髪もぼさぼさになっていだろう。


でも、それは大して不快には思えなかった。
それ以上に
左の薬指から、たくさん何かがやってくる。
やがて体を通過し、右の小指の金のリングまで辿り着く。

私はとっさに空中から落される感覚になる。
ジェットコースターの下りの感覚に酷似したソレは私に襲い掛かった。
私はとっさに宮内の服を掴む。爪が皮膚に食い込む。
キュッと膣が息を止める。のちに激しく躍動する。
「あっあっあっ・・・・」
私からペニスが抜かれる。
私の膣はまだ求めていたけどとどめておく力はもはや無かった。
ペニスは、倒れている私の口に入れられた。
中で発射する。


どくどくと熱い液体が口に入り込む。
私は数回に分けていつもは絶対のまない精液を飲み干した。

快感が修まるまで、私は土の上に寝っころがって目を瞑っていた。
もう土汚れているのだ。あとは一緒だった。
ひやりと、ほほに起こる、ある感覚で目をあける。
指輪だ。ピンキーリング。
そっと口付ける。

私達はそそくさと身繕いをした。
なんとなく、気恥ずかしかった。
セックスは宮内とはもちろんしたことはなかったし、
まさかするとも思っていなかった。
でも、さっきの強い躍動感を思い出すと
何度も身を晒したくなった。
もしそれが毎回あるなら、私は学校にずっと通いたい。
それだけの価値はあるなどと密かに考えた。

「宮内・・・」
「あ、金? あんまないから7000円でいい?」
「いらないよ。今回・・・いれちゃったし」
「いらねぇの?」
宮内は不思議そうながらも財布から7000円取り出す。
「いんないから、お願いがあるんだけど」
言葉を飲む。
「また、ときどき、こうしちゃダメ?」
「なんで?」
興味深そうに聞いてくる。
「なんでだろう?わかんないけど、、それがいいって思ったの」
私は頭に出るままに言葉を紡いだ。

その時頭にあったのは
コイビトに成りたいだとか、ずっと一緒にいたいとか好きになっただとか
それとはまた毛色の違うものが私を支配していた。
快楽・・・だったのかもしれない。
快楽でつなぐ関係。愚かだろうか?いけない事だろうか?甘いだろうか?
メッキでもいい。むしろ本望。
安っぽくていい。だからお願い。輝いてて。

私は宮内から7000円を奪い取る。
あっけに取られる宮内に言う。
「コレであんたを買うよ」とそのまま7000円差し出す。
プラスマイナス・・・ゼロかな。

宮内は私の提案に
「イイ」とも「悪い」ともいわなかったが
今の私にはむしろそれでよかった。
昼間の太陽が宮内を私を上から照らす。

キラキラしてる。

メッキで欺いていていい。
あとではげるなら、はげればいい。
この爪のマニキュアのようにまた私が塗り足すから。

私には快楽が必要のようです。
だからソレをわるいことだなんて思わない。
だって右のリングは幸せをもう、手のひら一杯に
溢れんばかりに、なっているのだからね。

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